消費者金融と銀行の審査の基準はどう違う?

借り入れをするとしたら、借りる先は大きく分けて3つでしょう。銀行、消費者金融、そして信販会社です。では、各金融機関で審査基準にはどういう違いがあるのでしょうか?ここではとくに銀行と消費者金融にスポットライトを当ててみましょう。

ざっくり言うと銀行のほうが消費者金融より審査基準が厳しい、というのが一般的と言えます。なぜかというと銀行は社会的に高い信用を有しており、お金を貸すからといってすぐに銀行と名乗れないことからしても、一定の自己資本比率、財務の安定性を保つことが要請されています。ですから、方向性としては信用度の高い顧客を選んで、低い金利で貸すことを目指しています。

それに対して、消費者金融は銀行の厳しめの審査では借りられなかった人をカバーする、というニーズがありますし、そうである以上、審査は銀行より厳しく、あるいは同じレベルにはできませんから、低めに設定せざるを得ない、ということになります。しかし、そうなると相対的に貸倒のリスクが高まることから、今度は金利を引き上げる必要があるわけです。

以上がざっくりとした話ですが、ここ数年の貸金業界の再編で様相もすこし変わってきています。どういうことかというと、多くの消費者金融が銀行の子会社になって、総量規制の網をくぐり抜け、貸出金額に制限がなくなると同時に、審査基準はもとの消費者金融のレベルの緩いまま、という現象が生じています。これは一見すると借りる側としてはありがたいように見えますが、気を付けないと、多額の借金を負わされてしまうことにもなりかねません。

審査の基準が緩いからといって安心するのではなく、これからはこれまで以上に強い自覚をもって、自己責任で借り入れることが必要になってきます。

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